まずは基本的なオーガニック調味料の選び方についてお話しします。
オーガニックのものを選んでいこう!と思ったとき「何から始めればいいの?」と難しく感じるかもしれません。そこでまずおすすめなのはあなたが使う頻度の多い調味料から少しずつオーガニック調味料を日常に取り入れていくことで、自然と体にもやさしい食生活にシフトしていけるはずです。
ここでは、オーガニック調味料の選び方のコツと、私がおすすめするブランドを紹介します。
〇オーガニック調味料の選び方
オーガニック調味料を選ぶ際の第一歩は、ラベルをしっかりと確認することです。パッケージに「オーガニック」「有機」と記載されていても、全ての原材料が有機でない場合もあります。
ポイント①無添加のものを選ぶ
原材料が少なく、シンプルなものほど自然の味が楽しめ、余計な添加物を避けられます。例えば、醤油であれば「大豆・小麦・塩」のみで作られたものを選ぶのが理想です。
原材料にスラッシュ「/」で区切られて材料が記載されている場合、それは添加物であることを意味しています。例えば、醤油やソースに「アミノ酸等」「保存料」「カラメル色素」「増粘剤」などが使われているものも多いため確認しましょう。
また、日本では「/」がなくても食品扱いされているグレイゾーンの「酵母エキス」「タンパク加水分解物」などは、うまみをプラスするために入れることが多く、食材本来の味とは違うのでは?と思っています。特に「無添加」と表示があるものにはここの注意が必要です。
ポイント②産地を確認する
原材料には産地が記載されています。国によって許可している農薬、肥料、薬剤等の基準は食品によっても様々です。
例えば、輸入のレモンなどの柑橘類には、防カビ剤の「イマザイル」は発がん性が報告されています。原材料には防カビ剤等の記載の義務がないため、「レモン(アメリカ産)」などと記載がある場合は注意しましょう。
同じように、醤油に使われる大豆にも国産と外国産(アメリカ・カナダ産)に良く分かれています。アメリカやカナダでは発がん性のある農薬が使用されていたり、遺伝子組み換えのものもあります。醤油に使われる大豆は、有機のものがなかなか見つけにくく高価でもあるため、継続して使いやすい「丸大豆(国産)」のものを手に取ってみましょう。
ポイント③質の高さを確認する
例えば、使われている油の質は最も気を付けていただきたい原材料です。
菜種油・米油・ココナッツオイル・オリーブオイル・バター・亜麻仁油・えごま油などの油なのか、ファットスプレッド・マーガリン・植物油脂・大豆油・サラダ油・コーン油などの避けたい油なのかきちんと確認しましょう。
その原材料がどんな目的で入れてあり、どんな製造で作られたのかまで追っていくとより製品の質の高さを理解することができます。
〇おすすめのオーガニック調味料ブランド
ここで、具体的におすすめのブランドをいくつかご紹介します。これらは日本でも広く知られている信頼できるブランドで、品質の高いオーガニック調味料を提供しています。
1. ムソー
ムソーは、日本国内でも老舗のオーガニック食品ブランドで、特に厳選された自然素材を使用しています。例えば、ムソーの「有機醤油」は、伝統的な製法を守りながら有機大豆と有機小麦を使用して作られており、深い風味が特徴です。また、「有機みりん」なども非常に高品質で、料理に自然な甘さとコクを加えることができます。
2. オーサワジャパン
オーサワジャパンは、自然食品とオーガニック製品に特化した企業で、特に無添加にこだわった調味料が多いです。オーサワの「有機みそ」は、添加物を一切使わず、昔ながらの製法で作られており、味噌汁などに使うと、豊かな発酵の味わいを楽しむことができます。また、オーサワの「天然塩」も、ミネラルが豊富で、料理に深みを与える一品です。
3. 大地を守る会
こちらはオーガニック食品の生産者とのつながりを大切にしているブランドで、厳しい基準を設けて品質管理を行っています。特におすすめは「有機だし醤油」。普通の醤油よりも旨みが強く、煮物やスープに使うと料理がぐっと引き立ちます。シンプルな素材で作られているので、調味料の一滴一滴に深みが感じられます。
4. ホールフーズマーケット(海外ブランド)
少し珍しいですが、ホールフーズマーケットの「オーガニックオリーブオイル」は、日本でも購入でき、サラダやパスタに使うのに最適です。オリーブの風味がしっかりと感じられ、軽やかな味わいが料理にマッチします。
5.ナチュラルハウス
ナチュラルハウスもオーガニック食品を専門に扱うブランドで、「オーガニックシュガー」を取り揃えています。特に、「有機きび砂糖」は、未精製で栄養素が豊富なため、料理やお菓子づくりに適しています。
〇オーガニック調味料を使うメリット
オーガニック調味料を使用する最大のメリットは、化学物質や添加物が少ないことです。自然の素材を使用しているため、素材本来の風味がより感じられ、体に負担をかけずにおいしく食事ができます。
また、オーガニック調味料を使うことで、料理の味わいが豊かになります。特に未精製の調味料は、栄養価が高く、素材の風味をそのまま引き出してくれるので、シンプルな料理でも十分に満足感を得ることができます。
さらに、長期間オーガニック製品を使うことで、味覚が敏感になることもあります。市販の調味料に含まれる化学調味料や添加物に慣れてしまうと、自然な味を感じにくくなることがありますが、オーガニック調味料を取り入れることで、自然の味覚が取り戻され、素材そのものの味を楽しめるようになります。
〇オーガニック調味料を試す際のポイント
初めてオーガニック調味料を取り入れる際、最初は高価に感じるかもしれません。しかし、少量でも十分な風味が楽しめるため、使い方次第でコストパフォーマンスも良くなります。また、一度使い始めると、その自然な味わいに魅了され、他の調味料には戻れなくなることも多いです。
何か変えてみたい調味料は思い浮かびましたか?まずは1つから取り入れ、どの調味料が自分の料理スタイルや味覚に合うか試してみるのが良いでしょう。特に醤油や塩、砂糖、油といった基本的な調味料から始めると、毎日の食事が健康的で豊かになるはずです。基本的な調味料から始め、少しずつオーガニックの味わいを楽しんでみてください。あなたの食生活がより豊かで健康的なものになることを願っています。
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