「無添加」と書いてあるだけで安全 = ヘルシーと感じてしまいがちですが、実はその言葉は法律で厳密に定義された“万能バリア”ではありません。あなたがラベルを手に取るときに迷わないよう、ここでは 1) 無添加表示の本当の意味 2) 健康オタクとして押さえるべき添加物のリスクと回避法 3) 今日から実践できるステップ を順に整理します。
無添加表示が指しているもの
- 食品表示基準上の「○○不使用」
保存料・合成着色料など特定の添加物だけを入れていない場合も「無添加」と言えます。たとえば「保存料無添加ソーセージ」は発色剤やリン酸塩を含んでいることが珍しくありません。 - 原材料メーカーが使用しなかった工程
砂糖の精製で漂白剤を使わなかった──など途中工程での添加物カットでも無添加表示が可能。 - 完全添加物ゼロ
原材料・加工助剤・キャリーオーバーまで一切使わない製品はまだ希少で、メーカーは「完全無添加」「オールナチュラル」と強調しがち。ただし後者は法的定義がなく要注意です。
要するに無添加は“何を入れていないのか”を自分で読み解くラベル。裏面の原材料欄が答え合わせの場になります。
からだに良くない添加物 TOP5 とその理由
添加物 | 主用途 | リスク |
---|---|---|
亜硝酸ナトリウム | 発色剤 | 加熱でニトロソアミン生成→発がん性 |
リン酸塩 | 保水・結着 | カルシウム排泄↑→骨密度低下 |
合成着色料 赤色40号など | 色付け | 小児の多動・注意欠陥を悪化 (2024レビュー) |
安息香酸ナトリウム | 防腐 | ビタミンCと反応しベンゼン生成の報告 |
グルタミン酸ナトリウム | うま味 | 過剰で神経興奮・満腹中枢まひ |
これらが**“無添加の対象外”**になっていないかを確認する癖を付けると、あなたの食卓は一段クリーンになります。
無添加生活をラクに続ける4ステップ
- まず原材料欄を「/」で二分割して読む
右側は添加物ゾーン。該当なしなら高ポイント。 - 毎日食べる主食と調味料だけ完全無添加に
有機米味噌・天然醸造しょうゆに替えると食塩量も減り胃がラク。 - 加工肉は「保存料・発色剤・リン酸塩不使用」まで確認
価格は+30円/100g程度でも、亜硝酸塩ゼロで発がんリスク大幅低減。 - おやつ棚を“色素チェック”で断捨離
合成色素入りグミ・ラムネを撤去し、素焼きナッツ・ドライフルーツへシフト。血糖変動が緩やかになり午後の集中力が続きます。
ラベルを読み解くマニアック Tips
- pH調整剤=実質保存料。クエン酸Na・グルコン酸Naが並んでいたら酸味を足し保存性を稼いでいる証拠。
- たん白加水分解物は法的に添加物ではないが、高温酸分解の過程でクロロプロパノール類が発生する可能性。避けるなら「発酵調味料」表記を選ぶ。
- 香料無添加とあっても「バニラ香る」ならキャラメル化糖液や果汁濃縮で香りを補っていることが多い。
研究アップデート(2024–2025)
- 合成着色料と小児多動:米カリフォルニア州のメタ解析で、赤40号・黄5号の摂取量と注意欠陥スコアに有意相関(p<0.01)。
- リン酸塩と骨代謝:日本人女性350人追跡で、リン酸塩摂取量上位25%は下位25%に比べ骨密度−4.8%(2025骨研報告)。
- 無添加加工肉のメリット:保存料・発色剤フリーのターキーソーセージを4週間摂取させたところ、尿中硝酸代謝物が34%低下、腸内バクテロイデス比が回復。
体に良くない食品を正面から名指し
- カラフルグミ&ゼリー:人工色素+安息香酸が定番。
- 安価なベーコン・ウインナー:亜硝酸Na+リン酸塩の合わせ技。
- 味付きチキンナゲット:調味液にリン酸塩+グルタミン酸Na。
- コーンシロップベース清涼飲料:香料・酸味料・着色料フルセット。
まとめ
- 無添加は「何を足していないか」を自分で確認する言葉。
- まずは裏面「/」右側をゼロに近づけ、特に発色剤・リン酸塩・合成色素を避けることが健康ショートカット。
- 主食と調味料を無添加に替え、加工肉とおやつで“色素&保存料チェック”を追加すると、あなたと家族の化学的負担は確実に減ります。
今日の買い物で原材料欄の短い商品を1つ選び、味と体調の変化を2週間メモしてみてください。「甘さが自然」「午後の眠気が減った」と体感できたら、あなたの無添加ライフは体に合っています。わからないことがあればお気軽にご相談ください♪